植物の健康診断


植物の状態
原     因
対策・処置方法
茎が長く伸び、葉も大きく長くなり色が薄
くなる。新葉はやや小型になる。
日当たりが悪く光線不足又チッ素肥料が多
い。
日光に当てる様にする。肥料のバランスをはかる。カリ肥料を与える。
茎葉が良く伸び良く茂る。葉色が濃く、
花が咲かない、咲いても数が少なく花
もちが悪い。
チッ素肥料が過多である。又鉢植の場合
は、鉢が大きすぎる。
リン酸、カリ肥料を多く与える。又日光によく当てる。
鉢植の場合は、なるべく小型の鉢に植える。油粕のみ与えないこと。草木灰などが良い。
葉が下向きに曲がるか巻き込む、葉肉
が厚く成長が遅れ葉は小さい。
日当たりが強すぎ、カリ肥料が多い。
日光を遮光する。チッ素肥料を与える。
葉の裏の緑色が白っぽくなり、カスリ状
に脱色し蜘蛛糸が張った様な感じとな
る。
ハダニ
葉裏を水で洗う。ケルセンを散布する。
歯柄の基部、葉裏、芽、蕾などに、白っ
ぽいかたまり状の虫が付く、株の成長
が鈍くなる。
コナカイガラムシ
植物の生育が悪くなると付きやすい、水道水等で洗って落とす。カルホース乳剤を散布する。
新芽、新葉、茎、花弁などに緑色か淡
緑色の小さな虫が集団で付いている。
新芽の成長が遅い。又、蟻が多く植物
に登っている。
アブラ虫類
スミチオン、エストックス、ホスビトなど散布する。予防としてオルトラン粒剤を根元に散布する。
緑色の葉なのに葉面に緑色の濃淡が
現れ黄緑色の部分も出る。生育が鈍い
ウイルス病
他の植物に伝染するので、株を処分する。ラン類は要注意。伝染経路はアブラムシ、はさみ、水等
新芽、花芽、根等削られたようになり穴
があいている。葉面や茎に銀色に光る
筋がある。
ナメクジ、カタツムリ類
夜間活動なので、捕殺が難しいので、ビール、ジュースなど入れ物に入れて、地盤と同じ高さまで埋めおびき寄せ殺す。メタアルデヒド系の薬を使う。
育苗中の若い苗が急に倒れ枯れる
苗立ち枯れ病
用土の消毒が不十分時に発生する。枯れた部分は全部取り除き、ベンレート、オーソサイドを灌注する。
温度が高いと被害が顕著である。
外側の葉がやや黄色みをおびしおれて
くる、やがて株全体が黄化して枯れる。
萎凋病
気候の変化時、又、生育環境が変化したときには必
ベンレートで消毒する事。用土の消毒が大切。
球根がぶよぶよに腐る。株の地際が腐
る臭いがする。
腐敗病
用土の消毒が大切である。他に伝染しないように株、球根、土は処分する。発病するとまず助からない。
下葉の葉黒狽ノ油浸状の小さな斑点が
出来やがて拡大し中央部は灰色から灰
褐色となる。カビは生えない。
疫病
給水に注意し、葉に土が跳ねあがらない様にする。
病葉は切り取り処分する。銅水和剤を散布して防除する。
葉面に淡褐色から茶褐色に、淡い緑色
など斑点又は小斑が出来拡大する。
その部分は枯れて穴があいたりする。
炭素病
植物が弱ってきた時に発病し易い。日焼け、寒害
、薬害等注意する。予防には銅水和剤を散布する。肥料を十分に与える。
葉面に不規則な赤色の斑点が出来。そこに暗褐色のカビが生える、茎、球根などにも出る。
赤斑病
主として、スイセン、グラジオラス、アマリリスに多発する。病葉は取り除く、同じ場所で育てない。チッ素肥料はなるべく控える。銅水和剤を散布する。
葉面にや茎等の表面が黒く汚れる、スス状のカビが生える
スス病
アブラムシ、カイガラムシ、オンシツコナジラミ等が
付くと多発するので害虫を防除する。ダイセンステ
ンレスを散布。葉面を水で洗う。
株全体が硬くガッチリして花芽が沢山着いているが咲かない。
カリ肥料の効き過ぎ、室温が低い
三要素等量に含まれる液肥を薄く溶かし与える。
水は十分に与える。
室温のやや高い所に移動する。


目 次





素焼き鉢の表面や縁に白い物が着く
葉がふれるとしおれ腐る。
科学肥料等に含まれる塩分
水分を十分やること。鉢土などは塩分が残らない
様、しばらくしたら再びたっぷり水を与える。
鉢土の表面、又は鉢底から根が出てく
る。成長が鈍る、葉が小さくなる。
根づまり
鉢を一回り大きいのに取り替える。又は植替えす
る。用土の交換もする。
茎や葉が柔らかく色が黒ずんで腐って
くる。鉢土がいつも常に湿っている。
根が傷み一部腐っている。水のやりすぎ
鉢内の温度が低い
水のやり過ぎなので給水間隔をあける。
鉢の受け皿に水をためておかない。
鉢が大き過ぎる。
茎葉が急にしおれて株全体が元気が
ない。花は株について落ちない。
根が傷んで枯れる。病気又は給水、肥料を
不適当に与えるため。
根の傷みがひどい時は、肥料分の少ない火山レ
キ、ミズゴケ、等に植える。鉢はなるべく小型にす
る。
古い葉、下葉が自然に黄変し落ちるが
成長に異常なし。
葉の寿命
なるべく長持ちさせるためには、肥料不足にしな
い。温度の急激な変化に注意する。
古い葉、下葉が黄変し落ちる。新しい
葉は小型となる。茎の成長が鈍る。
根ずまり、肥料不足
鉢を一回り大きめに替える。肥料を十分与える。
当面液肥を薄くして週1〜2回くらい与える。
葉が黄変し巻き込んでしおれる。又、落
葉する。
室温が不安定(寒暖の差)、給水不足、肥料
不足
室温を安定させる。水と肥料を十分与える。又温風
に当てない。
元気が良いが、急に緑葉が落ち、又
蕾が落ちる。
急激な環境変化、給水過多で室温の変化が
激しい。
室温の昼夜の温度差はなるべく小さくする。加湿に
注意、鉢物を移動させる時は、生育環境をあまり替
えない。
葉の先端や周囲が茶色になる、葉がし
おれる。下の葉や古い葉が黄変して落
ちる。
根づまりで根先が傷んでいる。給水不足、
水が用土全体にしみていない。
鉢が小さい時は一回り大きな鉢に植え替える。
給水は用土全体にしみこむ様に十分与える。
葉の先端や周囲からちぢれて変色す
る。
生育は普通である。
空中湿度が不足、又根づまりで細根が傷ん
でいる。
空中湿度をを高めるために、受け皿やパットに火山
レキ、砂を入れそれに水を含ませたその上に
鉢を置く。葉水は一日に何回か行う。カリ肥料を
多く与える。
葉面に茶色から黒っぽい斑点が現れ
拡大する。株全体に元気がない。
細菌やカビ類による病気のおそれあり
葉の傷みが目立つ時は葉を取る。
その後銅水和剤を散布する。
葉面はなるべく乾かす様にする。
比較的に若い葉の表面に白っぽいカビ
が生える。うどん粉をまぶした様にな
る。
うどんこ病
株が弱ってくると発病する。根づまりしたとき、
又軟弱に育っているとき。チッ素肥料が効き過ぎ
る。ベンレート、トップジンMを散布する。
カリ肥料の施肥する。
葉面、花等に灰色のカビが生えたよう
になり腐ってくる。
灰色カビ病
傷んだ葉や花は取る。植物に傷をつけない。
乾きめに管理する。
ベンレート、トップジンM剤を散布する。
葉裏に白い小さな虫が集団でつく。また
小さな卵もつく、葉が黒くよごれべとべ
とする。
オンシツコナジラミの加害
葉を水で洗う。アクテリック乳剤、スプラサイドを
週2回の割で2〜3週間連続散布する。
植物全体を、ビニールの袋で覆う。
葉、茎、幹などに小さな虫がへばりつい
ている。
カイガラ虫類の加害
元気のない植物につく、根が傷んだもの、根づまり
しているもの。カルホース乳剤を散布する。
週1回で2〜3回ぐらい。


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