主な病害虫の防除


病 気 名
付きやすい果実
症     状
防  除  法
主 な 薬 剤
うどんこ病
梅、柿、梨、ブドウ、桃、
リンゴ、木イチゴ、
スグリ等
主に葉裏に白い粉状のカビが
付く。
早期に葉が落ちる。乾燥した
気象条件で、多発が目立つ。
発病の初期に殺菌剤を散布す
る。
この菌は落ち葉等の中で越冬
するので、落ち葉を埋めるか、
燃やす。
モレスタン、トップジンM、ベンレート、水和硫黄剤
黒 星 病
黒 点 病
杏、梅、プラム、梨、桃、
リンゴ、スモモ
主に果実に発病する。果実に
黒い斑点ができ、裂果するこ
ともある。葉に黒いススの様な
カビが付く。
発芽直前に石灰硫黄合剤20倍
液を散布。開花後は2週間おき
に2〜3回殺菌剤を散布する。
又袋かけをする。落ち葉は埋め
るか燃やす。
石灰硫黄合剤、ダイセ
灰 星 病
杏、サクランボ、プラム、
スモモ、桃、木イチゴ類
葉、花、果実に発病する。果
実に灰色のカビが出て、同心
円状に広がり腐る。
被害果実は焼き捨てる。開花後
2週間おきに2〜3回殺菌剤を
散布する。又摘果後袋をかけ
る。
ダイセン、ベンレート、
マンネブダイセン
胴枯れ病
杏、キウイ、梨、ブドウ、
リンゴ、柿、ミカン類
樹幹や枝に赤褐色したブツブ
ツした病班ができ、その周辺
から枯れる。
剪定時やの切り口の、傷付いた
所から侵入するので、傷口には
接ぎロウやトップジンMペースト
を塗り傷口を保護する。
又、冬に石灰硫黄合剤を10〜
20倍液を散布する。
石灰硫黄合剤、トップジンMペースト、
赤 星 病
リンゴ、梨 葉に赤橙色の斑点ができ広が
り、葉の裏に毛が生じる。
多発すると落葉する。
開花期の降雨前に殺菌剤を散
布する。ビャクシン類(カイズカ
イブキ、タマイブキ、シンパク)
から春先に感染するのでビャク
シン類から遠ざける。
ダイセン、エムダイファ
アブラ虫
杏、梅、リンゴ、梨、プラム
、スモモ、ミカン類、桃、
ハスッカプ
葉が縮んで巻き込んだり、早
期に落葉する。害虫からの分
泌物にスス病が発生し果実を
汚す。
発芽初期に寄生する事が多い
ので、この時期に低毒性殺虫剤
を散布する。発生初期に防除す
ることがコツである。
反射光を嫌うので銀色のフイルム、又アルミホイル等敷くと良い。スミチオン,オルトラン
カイガラ虫
梅、杏、リンゴ、ミカン類、
柿、キウイ、スグリ類、
ハスカップ
葉、枝、果実にカイガラ状のカ
ラに覆われた幼虫、成虫が発
生し、葉を枯らす。分泌物にス
ス病が発生し果実を汚す。
冬の剪定で寄生枝を除去、マシ
ン油乳剤を散布。卵から幼虫が
かえる6〜7月に低毒性殺虫剤
を散布する。
(落葉樹20倍、蜜柑類40倍)
マシン油乳剤、
ハダニ類
サクランボ、梨、ブドウ、
桃、リンゴ、ビワ、ミカン類
レモン、ライム
主に葉に寄生し、葉がカスリ状
になり、葉が黄色に変色し早
期に落葉する。梅雨明けで乾
燥期に発生が多い。
冬にマシン油乳剤を散布し、発
生初期に殺ダニ剤を散布する。
マシン油(冬散布〜落葉類20
倍、蜜柑類40倍)、夏散布〜蜜
柑類120倍)
マシン油乳剤、殺ダニ剤、ケルセン
シンクイ虫類
柿、梨、サクランボ、桃、
リンゴ
果実の内部に入り食害する。
食入した穴からオガクズ状の
虫糞が出る。
袋をかけをする。摘果後15日お
きに2〜3回低毒性殺虫剤を散
布する。
カルホース粉剤、
ハマキ虫類
サクランボ、梨、ブドウ、
ブルーベリー、桃、
リンゴ、ミカン類
葉を食害する。葉と果実が重
なる部分では、果実の表面も
食害する。
発生初期5月ごろ低毒性殺虫剤
を15日おきに2〜3回散布す
る。又見つけしだい捕殺する。
葉が巻いているので、スミチオン、アセフェート等多生効果有り。
カミキリ虫類
梨、ブドウ、リンゴ、
ミカン類、レモン、ライム
木の内部に食入し、木クズと
木クズの様な虫糞を出す。まれに木が枯れる場合がある。
成虫を見つけたら捕殺する。幼虫の食入り穴から針金などで刺殺する。 サッチューコート、スミバーク、食入穴にスミチオン等注入し穴をふさぐ。


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